The Worcestershire Leather Company / Tim Hardy
父親が馬飼をしていた農家の出であるTimは、幼いころからレザーに触れる機会が多かったことが現職へのきっかけとなったと語っています。1983年、彼は自身でビジネスを立ち上げオーダー、イベント出店を主に活動をしていました。段々とその腕は全国に知れ渡るようになり、いつしか Gieves & Hawkes, Nepenthes, Ralph Lauren, Calvin Klein といった数々の名だたるブランドからオーダーを受けるようになります。2002年に口蹄疫の流行りと、911事件の折にTim自身のブランドは窮地に陥ります。しかし、顧客に支えられ職人業の継続が出来るようになりました。2005年、The Worcestershire Leather Companyと共同での運営方針として現在に至ります。
伝統を感じさせる上質なイギリス製のハンドメイド品に情熱を注ぎ、可能な限り長く使うための取付部品や素材を用いて彼は自身のコレクションへ反映させています。「そうすることでファンが出来てくれれば、20年後にまた新しいベルトを買いに来てくれることになるからね。」と自身の活動を支えた顧客の期待を裏切らないモノづくりを続けてます。
 
ブライドルレザーを使用したベルトコレクション。ブライドルレザーとは、馬具用皮革の中でも主に鞍に使われる素材として、馬術の盛んな英国で開発された伝統的な皮革です。ステアハイドなどの成牛をベジタン（植物性溶剤）でなめした後、革の繊維内に ワックス（蜜蝋）や牛脂などを、擦り込みまたはスプレーなどで吹きかけ堅牢性や防水性を高めております。ワックスなどが長時間放置しておくうちに革の表面に浮き出てくる（ポリッシングで容易に除去できます）のも特徴です。
 
そしてTim Hardyが生みの親でであるクイックリリースと名称を持つバックル。消防士が使っていたことから”ファイヤーマンバックル”とも呼ばれています。刺し穴式バックルの機構により着脱を素早く、スムーズに行うことができる機能性の魅力的な一本。
 
厚さ5mmと長くお使いいただける堅牢な作りながらも、しなやかなブライドルレザーは上品な面持ちを兼ね備えており、バックル部には、Brownは真鍮、Red、Blackの2カラーはピューターという頑丈かつ軽量なスズの合金素材を使用しています。また、レザー部にはTim Hardyのブランドロゴとブランドアイコンでもある犬のロゴが刻印されております。まさしく一生ものと言える長く愛用していただけるレザーアイテムです。
 
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